那須高原で温泉宿を探していると、どうしても大型ホテルへ目が向きます。けれど、静かなダイニングでとちぎ和牛を味わい、その前後に同行者だけで露天風呂へ入る。そんな一泊なら、全8室の「那須温泉 ペンションアズール」が面白い選択肢です。
主役は3つの貸切温泉と夕食。観光を遅くまで詰め込むより、16時台に宿へ着いて温泉、夕食、もう一度温泉という流れが似合います。客室や支払いには小さな宿ならではの違いもあるため、魅力と条件を一緒に見ていきます。
まず惹かれるのは、3つの貸切温泉

アズールには貸切温泉が3か所あり、うち2か所は露天風呂です。楽天トラベルの温泉ページには、石の露天、ヒバの貸切露天、箱庭を望む湯の写真が並びます。大浴場の広さを楽しむ宿というより、家族やパートナーと気兼ねなく湯に浸かる時間が魅力です。
掲載上の入浴時間は24時間。夕食前だけでなく、夜や朝にも温泉を楽しめる余地があります。ただし、浴場は客室に付いた専用露天風呂ではなく、宿泊者が共同で使う3つの風呂を貸切にする形式です。「露天風呂付き客室」を探している場合は、この違いを見落とさないようにしたいところです。
硫黄泉を含む3種類の泉質
泉質欄には硫黄泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉が掲載されています。屋根のない開放感だけでなく、天然温泉そのものを目当てに選べるのがうれしいところ。季節の空気を感じる露天と、天候を気にせず入りやすい内湯を使い分けられます。
3つあるとはいえ、希望の風呂へ好きな瞬間に必ず入れるとは限りません。当日の使い方はチェックイン時の案内が基準です。夕食前の入浴を外したくないなら、16時台に到着して時間に余裕を持たせると、この宿らしい過ごし方がしやすくなります。湯上がりに部屋で休む時間まで含めて、温泉旅行らしい夕方になります。

露天風呂は「部屋付き」ではなく「共用浴場を貸切で使う」タイプ。ここさえ合えば、3つの湯をめぐる楽しみが一気に大きくなります。
夕食のとちぎ和牛が、温泉の次のお楽しみ
もうひとつの看板が、落ち着いたダイニングでいただく和洋折衷のコース料理です。現在掲載されている2食付きプランでは、大人の夕食に追加料金なしでとちぎ和牛を出すと案内されています。ステーキだけを豪快に食べるというより、季節の食材を使った皿の流れの中で和牛を味わうスタイルです。
写真に写るダイニングは、テーブルの間に余白があり、食事の時間そのものをゆっくり楽しめる雰囲気。部屋食の気楽さとは違いますが、温泉から上がって食堂へ向かい、出来たての料理を順に味わうのはペンション泊ならではです。口コミでは朝食の手作りパンに触れる投稿も見られ、夕食だけでなく翌朝まで食事への期待が続きます。
子どもの料理は年齢区分で内容が変わる
家族旅行では料理区分に注意が必要です。現在のプラン説明では、小学生は高学年・低学年とも大人と同じ料理、幼児プレートにはとちぎ和牛が付かないとされています。小学生でも、事前の問い合わせで幼児料理へ変更できる案内があります。
少食の子に大人と同じコースが合うか、幼児料理へ替えたほうがよいかは家庭によって違うところです。乳児も幼児と同料金、添い寝不可という記載もあるため、子ども連れは人数を入力した予約画面の料金と食事内容まで見ておくと迷いが減ります。
夕食付きなら18時が最終到着時刻
チェックインは16時から18時までです。夕食付きで18時を過ぎると、コースを予定どおり提供できない可能性があります。那須高原は観光施設が点在し、週末は道路が混みやすい地域。最後の立ち寄り先を17時半に出る計画では、温泉も夕食も慌ただしくなります。
アレルギーや苦手食材がある場合も、当日ではなく予約の段階で相談するのが現実的です。コース料理は複数の皿やソースで構成されるため、除去が必要な食材と程度を具体的に伝え、宿からの返答を受けておきましょう。
本館ツインか、離れのメゾネットか
客室は全8室。楽天トラベルの施設紹介では、本館のコーナーツインルームと、グループに人気の離れの2階建てメゾネットが案内されています。同じ宿でも、本館の洋室で二人静かに過ごす滞在と、離れで家族や仲間と過ごす滞在では印象がかなり変わります。
本館コーナーツインは12畳で、館内で最も大きな洋室とされています。バス・トイレ付きなので、貸切風呂へ入る時間とは別に、部屋で身支度を整えやすいのが利点です。離れのメゾネットは空間を分けて使える反面、室内階段があると考えられます。小さな子どもや足腰に不安がある人は、寝室と水回りが何階にあるかまで宿へ尋ねると部屋選びがしやすくなります。
冷蔵庫は一部客室、浴衣は有料
客室設備にはテレビ、ドライヤー、個別空調、洗浄機付きトイレ、歯みがきセット、タオル、バスタオルなどが掲載されています。一方、冷蔵庫は一部客室のみ。加湿器と湯沸かしポットは貸し出しです。飲み物や薬を冷やしたい旅行では、冷蔵庫の有無が部屋選びに直結します。
浴衣は有料なので、寝間着を持っていくと荷物以外の小さな出費を減らせます。また、現在の設備一覧には客室Wi-Fiの記載が見当たりません。温泉と食事に集中する一泊なら大きな問題になりにくいものの、仕事や動画視聴に通信が必要な場合は、予約前に利用環境を問い合わせたほうが安心です。
16時台に着くと、一泊の流れがきれいにつながる
アズールの魅力を素直に味わうなら、チェックイン開始に近い16時台の到着がおすすめです。荷物を置いたら貸切温泉へ。湯上がりに少し休み、ダイニングで夕食を楽しむ。部屋へ戻ってから、空いている時間に別の風呂へ入る。翌朝も温泉と朝食を楽しみ、10時にチェックアウトする流れです。
ここは館内施設を次々と回る大型リゾートではありません。だからこそ、「次はどこへ行くか」を考え続けず、温泉と食事の間をゆったり過ごせます。那須ハイランドパークや牧場などを一日に詰め込みたい日より、観光を早めに切り上げられる日に泊まるほうが満足へつながりやすい宿です。
| 16:00〜17:00 | 到着、客室へ。貸切風呂の使い方を聞く |
|---|---|
| 夕食前 | 露天または内湯でひと休み |
| 夕食 | ダイニングで和洋折衷コースととちぎ和牛 |
| 夜 | 空き時間に別の貸切温泉へ |
| 朝 | 朝風呂と朝食を楽しむ |
| 10:00 | チェックアウト |
黒磯駅から車で約25分。車旅がよく似合う
住所は〒325-0303 栃木県那須郡那須町高久乙1863-36。JR黒磯駅から車で約25分です。駅から歩ける立地ではなく、那須高原の観光地も広い範囲に点在しているため、基本は車での旅行が合います。
駐車場は無料・予約不要ですが、現在の宿泊ページでは「1部屋につき1台」と案内されています。別々の地域から2台以上で集まるグループ旅行なら、宿へ向かう前に1台へ乗り合わせる場所を決めておくとスムーズです。
冬は滑り止めを忘れずに
冬季はペンション周辺が凍結するため、現在の宿泊プランにも車の滑り止めを持参するよう明記されています。晴れていても日陰や夕方は路面が凍ることがあります。18時直前の到着を目指して急ぐより、明るいうちに宿へ入る日程が安全です。
基本情報はここだけ押さえれば十分
| 施設名 | 那須温泉 ペンションアズール |
|---|---|
| 住所 | 〒325-0303 栃木県那須郡那須町高久乙1863-36 |
| 電話 | 0287-69-6416 |
| 客室数 | 8室 |
| チェックイン | 16:00〜18:00 |
| チェックアウト | 10:00 |
| アクセス | JR黒磯駅から車で約25分 |
| 駐車場 | 1室につき1台、無料、予約不要 |
| 現地決済 | 現金のみ |
オンラインカード決済を選べるプランはありますが、現地払いは現金のみです。飲み物や浴衣、税金などを現地で払う場面を考え、現金を少し多めに用意しておくと慌てません。
2026年10月からは那須町宿泊税も加わる
温泉宿なので入湯税は1人150円です。さらに那須町では、2026年10月1日の宿泊分から宿泊税が始まります。10月1日より前に予約した旅行でも、実際の宿泊日が10月1日以降なら課税対象です。
税額は食事代や消費税を除いた1人1泊の宿泊料金をもとに決まり、100円から3,000円までの6段階。二人で泊まる場合も「1室の合計」ではなく「1人あたり」で計算されます。
| 1人1泊の宿泊料金 | 那須町宿泊税 |
|---|---|
| 1万円未満 | 100円 |
| 1万円以上2万円未満 | 300円 |
| 2万円以上3万円未満 | 500円 |
| 3万円以上5万円未満 | 800円 |
| 5万円以上10万円未満 | 1,500円 |
| 10万円以上 | 3,000円 |
12歳未満の宿泊者と、要件を満たす学校行事の参加者・引率者は免税です。2026年10月以降の旅行では、予約サイトの合計額に入湯税と宿泊税が含まれているかを最後に見るだけで十分。現地精算になる場合に備え、同行者分も含めて現金を残しておきましょう。
標準キャンセル規定は14日前から30%、5日前から50%、2日前から80%、当日・無連絡不泊は100%です。プラン固有の条件がある場合は予約画面の表示が優先されます。
口コミは「どの部屋・どの季節か」で印象が変わる
楽天トラベルでは高い評価が続き、温泉や料理、接客に触れる投稿が多く見られます。評価点は日々動くので、数字より本文を読むほうが宿との相性をつかめます。とくに料理は季節で変わり、露天風呂も新緑、紅葉、雪で雰囲気が別物です。
客室の感想も、本館ツインと離れのメゾネットを混ぜないこと。広さや階段、冷蔵庫の有無について書かれた口コミは、投稿者が泊まった部屋タイプまで読むと役立ちます。古い投稿より、新しい投稿と現在のプラン説明が一致しているかを見るのが近道です。
アズールが合う人
- 同行者だけで天然温泉へ入りたい人
- とちぎ和牛を含むコース料理を宿選びの軸にしたい人
- 16時台に到着し、宿でゆっくり過ごしたい人
- 大型ホテルより全8室の静かなペンションを好む人
- 車で那須高原を巡る予定の人
反対に、部屋から一歩も出ず専用露天風呂へ入りたい人、夜遅くまで観光したい人、現地カード払いが必須の人には条件が合いません。豪華な館内施設より、温泉と食事へ時間を使いたいかどうか。宿選びの分かれ目はそこです。
那須温泉 ペンションアズールのよくある質問
- 貸切温泉はいくつありますか?
- 3か所あり、うち2か所が露天風呂です。すべて客室風呂ではなく、館内の共用浴場を貸切で使う形式です。
- 温泉は何時まで入れますか?
- 楽天トラベルの温泉ページでは入浴時間24時間と掲載されています。実際の利用方法や清掃時間は当日の案内に従ってください。
- 夕食付きのチェックインは何時までですか?
- 16:00〜18:00です。遅れそうな場合は、早めに宿(0287-69-6416)へ連絡してください。
- 駐車場は無料ですか?
- 1室につき1台が無料・予約不要です。2台以上で向かう場合は宿へ相談が必要です。
- クレジットカードは使えますか?
- 予約時のオンラインカード決済を選べるプランはありますが、現地決済は現金のみです。
- 子どもは添い寝できますか?
- 現在のプラン説明では添い寝不可、乳児は幼児と同料金と案内されています。部屋により子ども料金の設定が異なります。
- 入湯税はいくらですか?
- 1人150円です。2026年10月1日以降は、条件に応じて那須町宿泊税も加わります。
まとめ:観光を早めに切り上げたくなるペンション
ペンションアズールは、3つの貸切天然温泉と、とちぎ和牛を含むコース料理が一泊の中心にある宿です。露天風呂付き客室ではなくても、同行者だけで湯に浸かり、全8室の静かな空気の中で夕食を楽しみたい人にはよく合います。
16時台に着ける日を選び、部屋タイプと子どもの料理区分、現地用の現金を押さえておけば準備は難しくありません。那須観光の続きを夜まで詰め込まず、宿で過ごす時間を旅の目的にしたい日に選びたい一軒です。









